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日立物流ソフトウェア株式会社

『サウザー』による長距離運搬作業の自動化により、
これまで3人体制で行っていた出荷作業を2人体制で
対応できるようになり、作業員の負荷も軽減されました。

株式会社日立物流首都圏 様

『サウザー』による長距離運搬作業の自動化により、これまで3人体制で行っていた出荷作業を2人体制で対応できるようになり、作業員の負荷も軽減されました。

株式会社日立物流首都圏 様

追従運搬ロボット「サウザー(THOUZER)」

(写真左より、株式会社日立物流首都圏 第二事業部 チルド営業部 千葉中央営業所
構内第一係 入谷 悠貴氏、構内第一係 餘澤 元美氏、所長 須藤 猛氏、
副所長 安藤 一洋氏、構内第一係 グループリーダー 緒方 健二氏)

株式会社日立物流首都圏 様

SMART LOGISTICS(以下、スマートロジスティクス)に積極的に取り組んでいる株式会社日立物流首都圏(以下、日立物流首都圏)では、同社が管理運営する千葉中央センターにおいて、追従運搬ロボット「サウザー(THOUZER)」を導入。長距離運搬作業の自動化・効率化・省力化を実現しています。その経緯と効果について紹介します。

もくじ
  1. 3温度帯管理設備を備えた飲食関連の物流センター「日立物流首都圏 千葉中央センター」
  2. 最大300kgの商品を積んだ3台の6輪カートを100m先の出荷場へサウザーで搬送
  3. 3人体制で実施していた搬送作業を2人体制で対応可能になり、作業時間も短縮
  4. スマートロジスティクスを推進する中、無人搬送車による自動化を検討
  5. 機能面だけでなく、ランニングコストや安全面なども評価
  6. 搬送作業のさらなる効率化と省力化への活用を検討

1.3温度帯管理設備を備えた飲食関連の物流センター「日立物流首都圏 千葉中央センター」

千葉中央センターの外観(写真提供:株式会社日立物流首都圏)

千葉中央センターの外観
(写真提供:株式会社日立物流首都圏)

―― 日立物流首都圏および、サウザーを導入した「千葉中央センター」についてご紹介ください。

日立物流首都圏は日立物流グループの一員として、東京・千葉を中心とした首都圏地区で物流センターの運営やトラックによる商品配送、オフィスや工場・研究施設等の移転作業、重量物の輸送・搬入・据付などといった多様な物流サービスを提供しています。日本の経済・物流の中心である首都圏地区で、最もお客さまに満足いただける「安心と信頼の物流サービス」をお届けする物流企業をめざしています。

当社は2011年4月、旧「東関東日立物流サービス株式会社」と旧「京葉日立物流サービス株式会社」が合併し、「首都圏日立物流サービス株式会社」として発足しました。その後、2014年10月に「日立物流オリエントロジ株式会社」と合併し、2016年4月1日より現在の『日立物流首都圏』となりました。

現在、日立物流グループの事業コンセプトの一つである「スマートロジスティクス」を推し進めるべく、現場運営・物流技術開発・営業・管理といった事業運営すべてにおいて体制強化を図っています。

「千葉中央センター」は、3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)管理設備を備えた飲食関連お客さま向けの物流センターです。2016年7月に開設しました。東関東自動車道の千葉北IC近接に立地し、東日本地域の店舗向け商品の在庫保管や配送業務を行う物流拠点として運営しています。また、センター内の一部に保税蔵置場を設けることにより、海外入荷品にも対応できるようになっています。千葉中央センターの施設概要は次の通りです。

千葉中央センターに関する情報
項目 概要
名称 株式会社日立物流首都圏 千葉中央センター
所在地 千葉県千葉市稲毛区長沼町461-1
建屋仕様 S造 (地上2階建)
敷地面積/延床面積 約24,000 平方メートル/約26,000 平方メートル
荷役機器等 接車バース:52バース、垂直搬送機:2台、荷物用EV:4台、ドックレベラー:3台
主な取扱商品 飲食関連
稼働開始時期 2016年7月

2.最大300kgの商品を積んだ3台の6輪カートを100m先の出荷場へサウザーで搬送

―― サウザーの利用状況について教えてください。

当社の千葉中央センターにおいてサウザー2台を導入し、ピッキングした常温管理商品を出荷場(ステージング場)へと自動搬送するのに利用しています。1回の搬送距離は最大で約100m。3台の6輪カートをけん引して、1日平均約130回、合計約400カートを搬送しています。主な利用状況および利用環境は次の通りです。

千葉中央センターに関する情報
項目 概要
走行ルート 簡易敷設ライン上を自動走行(往復) 停止位置は、走行ライン上にパイロンを設置して指定
平均けん引重量 約210kg 3台の6輪カートに積載した商品の重量の合計平均
最大けん引重量 約300kg 3台の6輪カートに積載した商品の重量の合計、本体の最大積載重量120kg
搬送距離 最大約100m 1回あたり
走行速度 約3.6km/h ライントレース時
搬送回数 約130回(1日平均) 約130回×3台にて、1日平均約400カートを搬送
稼働時間 約5~6時間(1日平均) 作業終了後夜間に充電

―― 実際の搬送手順について教えてください。

1台が搬送中に、搬送を終えたもう1台が戻ってくるように運用することで、絶え間なく搬送できるようにしています。搬送手順は次の通りです。

1
サウザーを(往路)走行ラインのスタート位置(ピッキングエリア)で停止
2
ピッキングした商品を載せたカートを連結
3
自動走行のスイッチを押すと、サウザーの走行がスタート(下記写真左)
4
停止位置は、出荷場の作業員が走行ライン上にパイロンを置いて指定(下記写真中央)
5
自動で停止したサウザーからカートをはずす
6
サウザーを往路用の走行ラインへと誘導(手動モードもしくは追従モード)
7
自動走行のスイッチを押すと、サウザーの復路走行がスタート(下記写真右)
8
ピッキングエリア(走行ラインの終点)でサウザーが自動停止
サウザー搬送手順

3.3人体制で実施していた搬送作業を2人体制で対応可能になり、作業時間も短縮

株式会社日立物流首都圏 第二事業部 チルド営業部 千葉中央営業所 所長 須藤 猛氏

「大がかりな設備の導入やコストをかけず、短期間で成果を上げることができました」(須藤氏)

―― サウザーを導入した成果を教えてください。

これまでは作業者が1台ずつカートを運んでいましたが、1回で3台のカートを無人搬送できるようになりました。さらに、積載している商品の重量や作業者の歩く速度の違いによるムラなども解消され、これまで3人体制で実施していた搬送作業を2人体制で対応できるようになりました。また、サウザー導入前よりも短い時間で搬送作業を終えることができるようにもなっています。

現場の作業者からは、商品を載せたカートを搬送する、すなわち、歩く作業が削減されたので、肉体的な負荷が軽減されたという報告も上がってきています。

そして、このような成果を大がかりな設備の導入やコストをかけず、短期間で実現できたということも重要なポイントだと捉えています。

―― 導入時もしくは導入後に、苦労したことなどはありませんでしたか。

自動走行する走行ルートにテープでラインを敷設する必要はありました。また、走行ルートは6輪カートやフォークリフトなどが頻繁に通る場所もあるので、念のため透明テープで保護もしましたが、特に難しい作業ではありませんでした。

導入にあたって作業レイアウトを大幅に変更する必要もありませんでしたが、あえて取り上げるとすれば、サウザーと6輪カート、さらにはカート間をつなぐ連結器もオリジナルで作る必要があったことと、安全性を考えて搬送作業が集中する午後はフォークリフトが走行ラインを横切らないよう他の作業シフトを調整したりしましたが、通常の改善作業でも実施していることなので、苦労したという印象はありません。

導入後もトラブルなどはなく、メンテナンスなどの手間もほとんどかかりません。

―― 操作にはすぐに慣れましたか。

操作方法は、マニュアルなどを読んで覚えるというほど難しいものではありません。検証時、いろいろと試しているうちに慣れてしまいました。仮にパートナー社員の作業者に覚えてもらうとしても、基本的な操作方法には数十分で慣れてしまうと思います。

4.スマートロジスティクスを推進する中、無人搬送車による自動化を検討

株式会社日立物流首都圏 第二事業部 チルド営業部 千葉中央営業所 副所長 安藤 一洋氏

「荷主さまからの注目度も高く、成果にも評価をいただいています」
(安藤氏)

―― サウザーを導入した背景やねらいを教えてください。

当社に限ったことではないかもしれませんが、物流センターにおけるさまざまな作業の効率化や省人化、さらにはそれらにともなう作業のスピードアップや安全性向上には常日頃から積極的に取り組んでいます。

加えて、日立物流グループでは先進的なテクノロジーやITソリューションを活用したスマートロジスティクスを推進しており、サウザーの導入も無人搬送車による自動化の一環となります。

他方、現場視点で見ると、人手不足感が強まる中で、少ない人手でも効率的に作業ができる環境づくりを進めることが求められています。そして、働きやすい環境を整えることで、優秀な人材の定着率を高め、競争力の向上にもつなげていきたいというねらいもありました。

そのため、今回のサウザーの導入による作業の自動化、効率化、省人化への取り組みは、検討段階から経営層をはじめ、事業企画部門や営業企画部門などからも注目や期待を集めていました。

―― サウザーの導入に関して、荷主さまからの要望などはありましたか。

荷主さまとは通常の委託契約ではなくオープンブック方式を取り入れた契約となっており、効果的な投資に関してはサポートを受けることができます。サウザーの導入に関しては、荷主さまからの注目度も高く、導入前後は話題に上ることも少なくありませんでした。また、実際の成果についても高く評価いただいていると認識しています。

5.機能面だけでなく、ランニングコストや安全面なども評価

株式会社日立物流首都圏 第二事業部 チルド営業部 千葉中央営業所 構内第一係 グループリーダー 緒方 健二氏

「デモ機を借りて操作性や安全性を検証しました」(緒方氏)

―― サウザー以外に導入を検討した製品などはありましたか。

資料ベースでは比較検討した製品もありましたが、走行ルートに比較的高価な磁気テープを使用しなければならない製品もあり、初期導入コストとランニングコストなどを試算した結果、デモ機を借りて検証したのはサウザーだけでした。

―― デモ機でどのような検証を実施したのでしょうか。

実際の現場で1週間ほど使ってみて、操作性はどうか、思ったような成果を導き出せるのか、さらには安全性などについても詳細に検証しました。

特に安全性については、人を含めルート上に障害物を認識したときの自動停止の精度をはじめ、6輪カートをけん引して走行したときやカーブしたルートでの走行性や安定性についてもいろいろなパターンを試しました。

そのような検証の結果、けん引するカート数に関しては走行の安定性を考慮して、現在搬送している商品に関しては3台までが適切であると判断し、その上で投資コストに見合う成果を上げられるのかどうかも見極めました。

―― そのほか、サウザーの導入を決めた要因などがあれば教えてください。

機能面に関しては、操作性に優れ、「自動走行モード」「手動走行モード」「追従モード」の繰り替えもワンタッチで可能なこと。さらには、走行ラインを示すテープが比較的安価で敷設も簡単なので、ルートの設定や変更などが容易な点も評価しました。

安全性の面でも、移動する人を含めて、走行ライン上の障害物をリアルタイムで認識して自動停止する点や、走行時に音楽を流したり、走行状態を示す表示灯を設置したりすることで、周囲がサウザーの様子を自然に認識できることも評価ポイントでした。

6.搬送作業のさらなる効率化と省力化への活用を検討

―― サウザーの利用について、今後の展開予定などがあれば教えてください。

今後もサウザーを活用して、作業者の安全と健康を考えながら、搬送作業のさらなる効率化と省力化をめざしていきたいと考えています。

具体的には、バーコードマーカーによる搬送先の指定が可能になると聞いていますので、複数ルートへの搬送なども検討しているところです。また、現在、常温商品を取り扱 うピッキングエリアでの利用はスペースに余裕がなく導入は難しいのですが、自動追従モードを活用してピッキング作業などでの利用も検討していきたいと考えています。

―― 最後に、日立物流ソフトウェアへの評価や期待などがあればお聞かせください。

さらなる作業の効率化や省人化、自動化を図っていくために、サウザー以外にも、効果を見極めながら積極的にスマートロジスティクスに取り組んでいく所存です。

しかし、先進的な技術やITソリューションを活用していくためには、専門家のサポートが不可欠です。その点、物流業務に精通し、先進テクノロジーにも詳しい日立物流ソフトウェアへと期待することは少なくありません。これからも、物流センターにおける業務を最適化するための提案やサポート、ソリューションの提供に期待しています。

こちらをクリックして頂くと、現場作業の動画がご覧になれます。

株式会社日立物流首都圏

本社所在地
 東京都江東区佐賀2-8-4
代表者
 代表取締役社長 前川 英利
創業
 1970年4月22日
資本金
 1億円
従業員数
 970名(パートナー社員等を除く)(2018年3月末現在)
事業内容
 自動車運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業、荷造梱包業、土木工事業、とび、
 土工工事業、電気工事業、管工事業、鋼構造物設置工事業、機械器具設置工事業、
 内装仕上工事業、産業廃棄物収集運搬業、労働者派遣事業
URL
 http://www.hitachi-transportsystem.com/jp/metropolitan/
 ※株式会社日立物流首都圏 会社サイト

* 取材時期 2018年4月
* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

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